しばらく、店は決まったメンバーで回されていた。
ちょこちょこ新しく入ってきた人はいたが、ほぼ1週間ぐらいで消えていた。
夏になると、待機している地下は当然冷房も効いてなく、窓も無く空気の入れ替えも出来ないので
とんでもない暑さだった。
そうこうしていると、突然、6、7名ぐらい新しい人が入ってきた。
新規に東スポに求人広告を出したらしい
みんな遅番で17時からラストまで勤務という事だった
1週間ぐらい経ち、今回の人は皆、結構続くなと思っていたが
一様に疲労困憊の顔をしていた。
ある日、17時を過ぎ、早番・遅番入れ替えのセッティングを終え、そろそろ勤務時間終了
帰れる時間だなと思ってのんびりしていると
新しく入ってきたオジサンが一人、近づいてきた。
「これ、女のコにもらった差し入れ」と言いながら袋からパンを差し出してきた。
「ありがとうございます」と言い受け取ると
オジサンもパンを取り、口に入れ、飲み物無しでモサモサ食べだした
「最後の掃除が大変だよ・・・皆、裸になってやってるよ・・・」
ため息混じりにこぼし出した。
「営業時間終わったらクーラー消されるから、めちゃくちゃ暑い」
「参った、こんな仕事だとは思わなかった・・・」
オジサンが見た東スポの求人広告を見てみると
「簡単なホテルの清掃」と書いてあった
「さすが東スポ・・・」オジサンは呟きながら、パンを口に押し込んだ。

