風俗店員やってました・22

年末になると、忘年会が行われた

営業終了後、深夜1時ごろから、お洒落なバーを借り切り

酒を飲まない自分は初めて、バーに足を踏み入れた

大人の雰囲気に高揚感を感じていると

司会を務める店員から、ボスの結婚が報告された

ボスが婚約者と現れ挨拶した後、乾杯し会が始まった

「いつも、風紀、風紀言ってるくせに・・・」

隣に座っていた元ソープの店長だったというスタッフが呟いた

ボスの結婚相手はグループ店のキャストらしい

そうこうしていると、こちらのテーブルに一人の男がやって来た

グループのオーナーだ

容貌からは20代後半か30代ぐらいの感じに見えた

意外に若い人がトップなんだなと思っていると

ユーモアを交えながらこれからのグループの展開について、熱く語り

隣のテーブルへ移っていった

酒を飲めないので、ひたすらグレープフルーツジュースを飲んでいると

今月分給料の配布が始まった

いつもは銀行振込だが、手渡しだ

「こんな忘年会やる金があるなら、ボーナスやるか小遣い渡しゃいいのに」

元ソープ店長が呟く

「そっちのほうが嬉しいだろ?」

こちらに同意を求めてきた

苦笑いしながら、ひたすらジュースを飲んでいると会が終わった

30半ばで、初めて体験した大人の世界に満足し

自転車を漕ぎ自宅へ帰った

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